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ライオンがスポーツチームと協働!異色のコラボに秘められた地域衛生への想いとは?

コロナ禍では大人も子どもも衛生意識が高まり、子どもたちの間で手洗い習慣が定着しました。

一方で2023年5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行。小学校の衛生備品に充てられていた特別予算の見直しが行われる可能性があり、コロナ感染症拡大をきっかけに定着した小学生の手洗い習慣における環境維持・衛生用品の購入が難しくなってしまうという小学校の状況に、ライオンは着目しました。

そこでライオンはプロ卓球Tリーグの岡山リベッツと小学校の衛生環境の維持に向けて協働。どのように協働し、どんな取り組みを行ったのでしょう?プロジェクト担当者に背景や想いを聞きました。


コロナ禍を経て小学校が直面する課題とは

ライオンは、1890年代より石けんや洗剤等を使用して「洗う」ことの普及啓発活動を進めながら、清潔・衛生習慣の定着に向けて、学校や家庭で衛生意識の調査や、感染に関するシミュレーションなどの研究を継続して行っています。
コロナ禍の前後に小学校の養護教諭に対して調査やヒアリングをしたところ、衛生に関する小学校の課題が見えてきました。

「コロナ禍をきっかけに、多くの家庭で衛生意識が向上しました。学校においても子どもたちの間でも手洗いの習慣が定着していることが、調査やヒアリングから明らかになりました。現場の先生方のご尽力もあったと思います。中でも小学校では、効率よく手洗いができる『泡ハンドソープ』を使用する傾向が進んでいることがわかりました」(プロジェクト担当者)

2023年5月から新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症に移行。これまでは自治体がコロナ対策の特別予算を組み、小学校では衛生備品をはじめとする衛生環境づくりに充てられていましたが、5類に移行したことで、今後、予算の見直しが行われる可能性が生じています。

「養護教諭への調査やヒアリングでは、子どもたちの間で衛生習慣が根づいてきたからこそ、これからもコロナ禍と同じように小学校の衛生環境を維持したいという声が多数寄せられました。小学校では、子どもたちの前向きな習慣となる行動を実行できる環境をどのようにして継続・維持していくかという課題に直面しているわけです」(プロジェクト担当者)

卓球×衛生。コラボ授業に小学生が生き生きと参加

実はライオンは卓球に関わりの深い企業。ライオンは長年にわたり卓球大会の「ライオンカップ」を協賛していました。一方で岡山リベッツは、人と人、企業と人、世代間、健常者と障がい者をつなぐ架け橋になることを目指し、人々が岡山を誇りに思い、集い、とどまるため、新たな価値を生み出すための『KAKEHASHIプロジェクト』という活動を実施しています。こうした縁のもと、『KAKEHASHIプロジェクト』に賛同したライオンは、小学校の衛生課題を支援するための協働を提案したのです。

「このプロジェクトに賛同したのは、ライオンと同様に岡山リベッツさんもより良い衛生習慣を実践して子どもたちが健康に過ごせることが大切と考えていらっしゃったためです。小学校が直面している課題を説明し、
『キレイキレイ薬用泡ハンドソープ』を小学校に届けることを提案したところ、快諾していただけました」(プロジェクト担当者)

岡山リベッツは、チームのエンブレムマークとマスコットキャラクター
「りベきち」をあしらった、オリジナルデザインの『キレイキレイ薬用泡ハンドソープ』、岡山市、倉敷市、笠岡市、津山市内にある全小学校へ贈呈
(国立・私立含む全193校、合計3860個)。


オリジナルデザインのキレイキレイ薬用泡ハンドソープ

2024年7月16日には、岡山市立馬屋小学校でライオンと岡山リベッツとで子どもたちの衛生対策にともに取り組むための出張授業を共同で開催 。
岡山リベッツによる卓球教室と、ライオンの衛生マイスターによる衛生授業を行いました。

当日は、岡山リベッツが小学校にオリジナルデザインの『キレイキレイ薬用泡ハンドソープ』をプレゼントする贈呈式に始まり、卓球授業のあとに衛生授業を行いました。衛生授業では、岡山リベッツの白神監督や田添選手も参加して、ライオンの衛生マイスターが授業を展開。動画の教材をもとに、衛生の歴史や感染症対策の重要性をクイズ形式で説明したり、泡ハンドソープの泡が出るしくみを実験・解説するなど、楽しみながら衛生の知識を深めてもらいました。

「子どもたちはとても衛生意識が高く、授業に積極的に参加してくれました。特に盛り上がったのは『泡の実験』をしたとき。実際に泡がモコモコと出てきたときは、子どもたちの間でワーッという歓声があがりました。
リベッツさんとご一緒できたことで、清潔・衛生習慣の大切さと、運動の楽しさを伝えることができました。運動と手洗い習慣は親和性が高く、子どもたちには運動をした後に手を洗うことの大切さも理解してもらえました」(プロジェクト担当者)

『泡の実験』泡ハンドソープから泡が出る仕組みを、岡山リベッツの選手と実験。

また出張授業では、子どもたちに「がんばれ岡山リベッツ応援フラッグ」を作成することを提案。

「地元のチームが地元の子どもたちにハンドソープをプレゼントをしてくれたという、素晴らしい想いに対して、子どもたちから感謝の気持ちを届けることができたら、一方向の支援ではなく、双方向の絆ができあがります。
教育的観点からも、感謝の気持ちを応援フラッグで示すことには、意義があると考えました」(プロジェクト担当者)

その後、9月21日のホーム開幕戦で贈呈セレモニーが開かれた際には、代表の児童がキレイキレイのロゴとキャラクターに子どもたちの寄せ書きが入ったフラッグを、岡山リベッツに贈呈しました。

岡山リベッツのホーム開幕戦で掲げられた応援フラッグ

「協働」により増幅した社会的価値

『キレイキレイ薬用泡ハンドソープ』には「バイ菌が怖い」からではなく、「家族みんなで楽しく手洗いできる」という前向きな理由で衛生的な行動を習慣化させたいという、ライオンの想いが込められています。今回、地域の小学校の衛生課題の支援のために岡山リベッツとの協働を実現したことで、どのような手ごたえが得られたのでしょうか。

「地域のスポーツチームと協働することで、同じ想いで衛生の大切さを伝えることができ、ライオン1社で啓発活動を行う場合よりも、取り組みの社会的価値を増幅することができました。
小学校に届けたオリジナルデザインの『キレイキレイ薬用泡ハンドソープ』を使って、これからも子どもたちが前向きに手洗いを続けてくれることを期待しています」(プロジェクト担当者)

子どもたちのより良い運動・健康習慣を創出すること。
ライオンと、この共通の目的に賛同をした岡山リベッツがパートナーとして、それぞれが役割をもって取り組みを検討・実行することで、取り組みの拡張にもつながったわけです。

今後は、どのようなことを目指していきたいか、お聞かせください。

「岡山リベッツさんとの取り組みにより、協働することの可能性や意義を実感できました。地域や企業、自治体などのステークホルダーも、さまざまな課題に想いをもって取り組まれていると思います。
今後もそうした方々とつながり、ともに想いをつむぎ、より良い衛生習慣をつくっていきたいですね。
ライオンは『より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)』というパーパスを起点に、企業活動を進めています。提供価値領域の1つである『インフェクションコントロール』の取り組みの一環として、清潔・衛生習慣の定着に繋がる活動を通して、今後も生活者のみなさまとともに、清潔に暮らせる社会の実現に向け、貢献していきたいと考えています」(プロジェクト担当者)

ライオンと岡山リベッツの取り組みリリースはこちら

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