ラグビー教室担当者が語る子どもにとってのラグビーの魅力とスポーツを楽しむコツ
さて、突然ですが、みなさんは、スポーツはお好きですか?
今年は、国内外でさまざまなアスリートの活躍のニュースがありました。
超一流のアスリートになってほしい…とまではいかなくても、保護者としては、スポーツの楽しさを子どもにも味わってもらいたい、できれば、運動が好きになってもらいたいと思っていらっしゃる方も多いのでは?
これから本格的な大会シーズンを迎えるスポーツの一つ、ラグビー。
実は当社にはラグビー部「ライオンファングス」があり、1972年の創部で50年を超える歴史があります。グラウンドがある千葉県市原市では、毎年春に、ラグビースクールの子どもたちを対象にラグビー教室を行っていて、幼稚園や保育園に通う小さなお子さんから小学生までのラグビーキッズに、ライオンファングスの選手たちがラグビーの楽しさやスキルを教えています。
千葉のほかに、岩手県石巻市などでもラグビー教室を開催してきました。
そんなラグビー教室の担当者が、ラグビー教室を通じて感じていること、子どもにスポーツを楽しんでもらうコツなどをご紹介します。
ラグビー教室20年!
千葉でのラグビー教室は、20年前から行っています。長年取り組んでいることもあり、毎年楽しみに参加してくれている子どもたちもいます。
サステナビリティ推進部でラグビー教室の企画を担当し、ライオンファングスのヘッドコーチでもある荒巻は、子どもたちの笑顔や成長を見るのが楽しみだと言います。
荒巻:一緒にラグビーをしていて、子どもたちの笑顔に会えるのが、本当にうれしいんですよね。「楽しかった!」と言いながら帰っていく子どもたちを見ると、次もがんばろうと思います。実はライオンファングスメンバーにも、子どもの頃、この千葉でのラグビー教室に参加したというメンバーが数人いるんです。今同じチームで、一緒にラグビー教室をしていることに、歴史を感じますね(笑)。とても縁を感じています。
2012年からは、宮城県石巻市と当社で取り組んでいる「東北に元気を love.石巻」プロジェクトの一環として、ラグビー教室を開催しています。実は、石巻市は、当社の創業者ゆかりの地。毎回100名近くの子ども達が参加していて、コロナ渦で一時中断はしましたが、今年は10回目の節目を迎えました。
楽しいことが大事!
荒巻は、子どもたちにとってのラグビーの魅力について、チームスポーツならではの魅力を挙げています。
荒巻:ラグビーに関して言えば、よく言われることですけど、背の高い人低い人、体の大きい人小さい人、足の速い人遅い人など、多種多様の人に、それぞれ役割がきちんとあります。スクラムを組む人は大人だと100kg以上の体重がありますが、走ってトライを決める役割の人は、体はそこまで大きくなくてもいい。それは子どものラグビーでも同じなので、いろんな子どもたちが、一緒になって点を取るという楽しさがあると思います。保護者の方からは、ラグビー憲章の「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」を、子どもに身につけてほしいといった声もよくうかがいます。
ただ、僕たちは、ラグビーをしていたのでラグビー教室をしていますが、サッカーでも野球でもそれぞれおもしろいと思います。チームスポーツだったら、どのスポーツでも一人ではできないので、みんなで協力する中で仲間意識は生まれますよね。個人競技であっても団体戦というのはあるし、なによりみんなで一緒に練習するとおもしろいんじゃないかな。
実際に荒巻自身も、ラグビーを始めたのは高校から。それまでは柔道やバスケットボールなどをやっていました。競技を変えながらもスポーツをすることを続けてこられた一番の理由は、楽しかったからだと語ります。
運動が苦手、嫌いな子どもへのアドバイス
とはいえ、運動が苦手、嫌いという子どももいるはず。なかなか楽しめないこともあるかもしれません。そういった子どもたちに対して、どんな気持ちで接しているのかを聞いてみました。
荒巻:僕たちは、大人になってもこんな風にチームでラグビーをしているくらいなので、スポーツ好き、運動好きだと思うんですけど(笑)、いろんな子どもがいて当然ですよね。ただ、今はそんなに好きでなくても、将来好きになる可能性はあるかもしれない。まずは、子どもには、いろんなことを経験してもらいたいなという気持ちは、持っています。
ラグビー教室でも、子どもと一緒に楽しくやっている選手は、すごく人気があるんですよ。だから、やっぱりその場が楽しいという雰囲気を作ることが、僕たちの役割なんじゃないかなと思います。ちょっとくらい苦手でも、その場を思いきり楽しんでほしいなと思っています。
ラグビーでも、タグラグビー※といって、タックルなどがなくて遊びのような要素で誰でも楽しめるものもあります。子どもたちも結構楽しく参加してくれますよ。
※タグラグビーとは?
ラグビーのルールを簡略化し、身体接触をなくしたスポーツです。選手は腰にタグをつけ、ボールを持っている相手選手のタグを取ることでプレーを中断させます。タックルの代わりにタグを取るため、安全に楽しめるのが特徴です。パスをつないでトライを目指すルールはラグビーと同様です。
子どもだけではなく、保護者の方の中にも、運動はあまり・・・という方はいらっしゃると思います。地域で行っているスポーツイベントは少しハードルが高いかもしれませんが、もしかしたら楽しいことに出会えるかもしれないなというくらいの気楽な気持ちで、出かけてみるのもよいのかもしれません。
外で体を動かした後は、手洗いも大切。ラグビー教室では、自分の健康を守っていくため、運動だけではなく衛生習慣も大事だということも伝えています。自分の健康を守っていくため、運動だけではなく衛生習慣も大事だということが、子どもたちの心に残るとよいなと思っています。
私たちはこれからも、楽しむことを大切にしながら、子どもたちにスポーツを伝えていきます。お近くでラグビー教室を見かけたらぜひ気軽に足を運んでください。
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