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食習慣に自信がないのはなぜだろう?思い込みの裏側を探ってみた

1日3食、1カ月で90食、1年で約1000食……、改めて考えてみると、私たちは途方もない回数、食べています。食事は生きるために不可欠なものであり、日常習慣の最たるものとも言えるでしょう。だからこそ、ときに私たちは不安になります。
「私の食生活って、このままで大丈夫?」
理想通りにはいかない日々の食事に、どこか後ろめたさを感じてしまう人も少なくないかもしれません。でも、その後ろめたさの正体って? 私たちは何に引け目を感じてしまうのでしょう?
20代後半〜40代の編集部メンバーが、「食生活の理想と現実のギャップ」について話し合いました。


手作りしたいけれど、現実は?

手作りした料理は「愛情」と言われることがあります。手をかけて作られる料理はうれしいものだし、食べる人を思って料理をするのも楽しいものでしょう。栄養バランスにも気を配って作られた食事は、身体の調子を整え、活動へのエネルギーを与えてくれます。
だからなのか、理想の食事について考えてみると、多くのメンバーがまっさきに挙げたのが「手作り」「自炊」という言葉でした。

  • 「家族に喜んでもらいたいし、健康にも配慮したいから、食事は家でていねいに作りたい」

  • 「自分で選んだ食材で、すべて手作りのものを口にするのが理想」

理想の食事のキーワードは、「自炊」、「すべて手作り」、「栄養バランス」。

しかし、食事作りにゆっくり時間をかけられる日ばかりではありません。「手作り」「自炊」を理想とすると、作れない日はどこか罪悪感を覚えることになるようです。

  • 「おなかをすかせた子どもは待てないので、夕食づくりはスピード命。インスタントや冷凍食品に頼ることも……」

  • 「帰宅してから夕食を作る気力が足りず、惣菜やデリバリーばかり。手作りしたい気持ちはあるんだけれど……」

  • 「理想は、ごはん(主食)におかず(主菜・副菜2品)と汁物がついた一汁三菜。だけど現実は、丼モノ、パスタなどの1品料理が多くなりがち」

「私の料理なんて、SNSには絶対載せられないから!」という現代ならではの悩みも挙がりました。

食は心の滋養でもあると思いながら……

「食事」は単に食べるだけではなく、家族とのコミュニケーションをとる大切な時間。家族が交流する心の滋養との思いがあると、かえって食事の時間を粗末にしている感覚があって、後ろめたい気持ちに繋がるようです。

  • 「家族の食事時間がバラバラで、個食や孤食になりがち」

  • 「食卓での会話が少ないかも……」

また、食事をていねいにとれないこと、ゆっくりおいしさを味わうゆとりがないことなど、時間をかけられないことに対して、申し訳ないという声も聞かれました。

  • 「朝はバタバタで、朝食抜きもしばしば」

  • 「私は、夕食が深夜になることも多くて反省」

  • 「子どもの面倒や家事、仕事に追われて、食事を味わって食べる余裕がない」

こうした「食事の時間を大切にできていない」という後ろめたさが、自分の食生活に自信を持てない理由に繋がっているのかも知れません。

気持ちが「前向き」になる小さな工夫

話を続けていくと、そんな自信を持てない日々に対して、前向きになる小さな工夫が見えてきました。

  • 「野菜の定期宅配サービスを試してみたら、無農薬中心の野菜が届いて、料理のモチベーションに。簡単なおすすめレシピもついていて、栄養の偏りに対する後ろめたさもなくなりました」

  • 「リモートワークで昼食も家で食べるようになり、自分では調理をする習慣がなかったため、家族に昼食づくりの負担をかけてしまっていた。でも最近は、冷凍食品やテイクアウトを利用して、自分でも調理に参加しながら簡単に済ませて喜ばれています」

「野菜の定期宅配」や「冷凍食品」は、調理に向き合うハードルを軽くする小さな工夫になるようです。
 
さらに、パートナーのちょっとした一言をきっかけに、食生活をポジティブに思えるようになったという声も挙がってきました。

  • 「帰宅時間が遅くてなかなか食事が作れずに落ち込んでいたけれど、パートナーから『無理に自炊しなくても大丈夫だし、できるほうが作ればいいんだから』と言われて、食事作りを自分の仕事と抱え込まなくてもいいんだとホッとしました」

”ねばならない”という固定観念を手放して気の持ちようを変えたら、前向きな感情がわいてきたそうです。
 
自分で作れない日があってもいい。
自分で食材を選ばなくてもいい。
冷凍食品やテイクアウトで家族に笑顔が増えることもある。

そんな実感、実例もたくさん語られました。

みんなちがって、みんないい

毎日の「食事」には、様々な価値観があり、多くの選択肢があります。そして私たちのライフスタイルも多様化しています。

そう考えると、毎日の食事は自分や家族にとって無理なく心地よいスタイルであれば、それがきっといちばんのはず。「こうしなければ」という習慣への思い込みを一度はずしてみると、世の中に多くの選択肢が広がっていることに気が付き、「案外、私の食生活、いいかも」と思えるかもしれません。

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