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楽しいはずの食事に潜む見えないストレス。「食事にかかる時間」を可視化してみた。

あなたは1回の食事にどのくらいの時間をかけていますか?
 
20分? 40分? 人によっては1時間以上かけているかもしれません。しかし、それは食べ始めから食べ終わりまでの時間だけなのではないでしょうか。この時間に加えて、食材の用意から料理、後片づけまで含めてみると、じつは多くの時間が食事に費やされていることがわかります。
 
今回、LION Scope編集部は、日常のなかでなかなか意識しづらい「食事にかかる時間」を数字として可視化してみることにしました。そのなかで見えてきたのは、食事の準備や後片づけにかかる時間がいかに生活のなかで大きなボリュームを占めているか、そして毎日積み重なる時間とともに、ストレスもまた積み重なっているのかもしれないということでした。


夫婦2人家族の「食事にかかる時間」を話し合いました

今回LION Scope編集部内の夫婦2人家族のメンバーで、夕食1回の準備から後片づけまでの「食事にかかる時間」を話し合ってみました。 

◯夕食1回あたりに行なう工程とその時間
LION Scope編集部の夫婦2人家族のメンバー8名で話し合いました。

・献立・レシピを考える 平均17.5分
・買い物をする 平均12.5分 ※1
・手洗いをする 平均1.3分
・料理をする 平均45分
・食事をする 平均40分
・食器を洗う・食器を拭く・元の場所にしまう 平均16.8分
・キッチンを掃除する・生ゴミをまとめて捨てる 平均4.6分
・歯みがきをする 平均3.4分
※1 まとめ買いなどの買い物の時間から1食あたりにかかった平均時間を算出

想定外に膨大な、食事の準備や後片づけにかかる時間

夫婦2人の夕食について「食事にかかる時間」を書き出して合計してみたところ、その時間は夕食1回あたり141.1分と2時間以上になりました。そのうち準備や後片づけにかかる時間は101.1分と、純粋に食事をしている時間の2倍以上かかっているという計算になります。

食べ始めから食べ終わりまでの「食事の時間のみ」と準備や後片づけにかかる時間の比較。イメージとの大きなギャップが明らかに

そしてここで算出した「食事にかかる時間」は夕食1回あたりの時間なので、単純計算を重ねると1週間で16.5時間、月間なら70.6時間、年間なら35.8日間という恐るべき数字になります。1年のうち、1か月以上を夕食に関わる時間に費やしているのですから、その膨大な数字は衝撃的です。
 
この数字はあくまで「夫婦2人家庭の夕食」に焦点を絞ったものであり、実際の「食事にかかる時間」はそこに朝食や昼食も追加されます。また、子どもや祖父母などとともに暮らし、それぞれの好みやリクエストを反映させた献立を考えて、料理する量も増えるとなると、「食事にかかる時間」はさらに増えます。トータルで考えると、人によっては相当な時間を費やしているかもしれません。

6割以上がストレスに感じている「献立を考える」

2017年にライオンが行なった調査では、掃除、洗濯といったほかの家事と比較したときに、「料理」に負担を感じる人がひときわ多いという結果が出ています。なかでも、「献立を考える」(66.3%)、「毎日つくらなくてはいけない」(58.1%)、「急いでつくらなくてはいけない」(53.9%)といったプレッシャーがあるようです(※2)。仕事やほかの家事など、クリアしなければいけないタスクがいくつも存在するなかで、生活に必須である「食事」は大切にしたい時間でありながら、暮らしのなかで重荷になっているのは本末転倒かもしれません。

帰宅後の夕食づくりにおいて、どのような点にストレスを感じるかをたずねたアンケート結果
※ 2 小学校低学年以下の子どもを持つ、週3日以上勤務する主婦、全国258名を対象としたアンケート(2017年6月、インターネット調査、ライオン調べ)

毎日楽しい食事をするために、家族で話し合ってみませんか?

コロナ禍を機に、おうち時間が増え、食事にまつわる習慣にも変化があったかと思います。毎日の食事をもっと楽しいものにするために、まずは家族で食事の準備や後片づけにかかる時間を洗い出し、それぞれが負担に感じていることや、何か協働できることがないかなどを話し合ってみてはいかがでしょうか。
 
最近では、管理栄養士が監修した健康的な料理や、一流シェフが考案したおいしいメニューが楽しめる宅食サービスなど、負担を減らしながら楽しく食事ができるサービスも拡大しているので、こういったサービスを利用するのも一つの手かもしれません。
 
ライオンでも、見えない作業の時間を減らしてストレスを軽減できるようなモノづくりや、コトづくりに取り組んでいます。毎日のことだからこそ、家族と協力し合いながら、無理せず継続できる道を一緒に見つけていきましょう。

ライオンの取り組み

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