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いつまでも生き生きと暮らせる社会をつくる『TANO-LT』が世界最大級の複合フェスティバル「SXSW」に参戦

超高齢社会に突入した日本。

それにより発生した課題を解決し、誰もが生き生きと暮らせる社会をつくるため、研究所では、2020年より新たなプロジェクトを始動しました。

同プロジェクトで2022年に誕生したのが口腔・睡眠・運動器の 3 つの機能を「同時に」トレーニングする「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」。

そして、この「健口眠体操」をバーチャルゲームで利用できるようにしたのが、介護施設向けゲーム機『TANO-LT』です。運動器機能や認知機能の低下、口腔機能の低下による嚥下障害など、日常生活に様々な課題を抱えている高齢者の方に、無理なく楽しく体操を続け、生き生きと暮らしていただくことが狙いです。

とはいえ、『TANO-LT』は今の形がゴールではありません。
あらゆる人に、このサービスを届けるため、『TANO-LT』をアップデートさせる旅に出るのです。
3月12日 ~ 3月15日(現地時間)、米国テキサス州オースティンで開幕する世界最大級の複合フェスティバル「SXSW(サウスバイサウスウエスト) 2023」に出展しています。

『TANO-LT』が「SXSW2023」へ出展

2023年3月、世界最大級の複合フェスティバル「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」の展示会「Creative Industries Expo」に、『TANO-LT』の体験型ブースを出展しています。
スタートアップから大企業まで、イノベーティブなアイデアを持つ企業や団体が世界中から集結するSXSWへ出展し、『TANO-LT』のアップデートに向けて、世界中の方々と情報交換してきます。

SXSWとは?
毎年3月にアメリカ・テキサス州オースティンで開催される、音楽、映画、インタラクティブをテーマにした巨大ビジネスカンファレンス&フェスティバル。
1987年にインディーズの音楽祭としてはじまり、のちに映画とインタラクティブを加えて、現在は10日間で数十万人を集める世界最大級のエンターテインメントイベントになっています。

『TANO-LT』のアップデートへ!世界への旅

「SXSW2023」を通した世界へ向けたブース出展は、ライオンとしても初めての試みです。
 
世界最大規模のエンターテインメントイベントとも言われる場所で、テクノロジーについてだけでなく、『TANO-LT』のグラフィックデザインや使用音楽の方向性など、あらゆる分野でのアップデートを狙い、世界の企業やクリエイティブとの化学反応を起こしていきます。
そして、『TANO-LT』の開発目的でもある、ご高齢の方に楽しく運動を続けていただくため、世界視点でのフィードバックの収集に加え、『TANO-LT』の可能性を広げる新しい共創のチャンスを探っていきます。
<出展情報はコチラ ※SXSW2023公式サイト

ところで『TANO-LT』とは?

3つの機能を同時にトレーニングする「健口眠体操」

現在、深刻化する高齢化社会の中、日本全国で約 1,600 万人の高齢者が運動器機能や認知機能の低下、口腔機能の低下による嚥下障害など、日常生活に様々な課題を抱えています※1。
   ※1:厚生労働省 健康寿命のあり方に関する有識者研究会報告書(2019 年)
厚生労働省による令和 3 年度介護報酬改定の 通知では、高齢者の自立支援・重度化防止のためには、運動器に加えて、口腔機能も含めたトレーニングが求められています。 そこでライオンは、2022 年1月、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座松平浩特任教授(現:(株)as-T Medical design、福島県立医科大学医学部疼痛医学講座(特任教授))と共同で、口腔・睡眠・運動器の 3 つの機能を「同時に」トレーニングする「健口眠体操」を開発しました※2。
 ※2:健口眠体操の開発については2022年1月27日発表済

<健口眠体操の特徴>
● 5 分間で 21 種類の運動が可能
● 高齢者が安全に実施しやすい、座って行うトレーニングのみを選定
● 運動継続時の負担を軽減させるため、思わず体を動かしたくなるような明るい音楽を採用

介護施設向けゲーム機『TANO-LT』

「健口眠体操」を無理なく楽しく続けてもらうためにゲーミフィケーション※3 の考えを取り入れ、TANOTECH株式会社の身体の動きをセンシングする技術と「健口眠体操」を組み合わせた介護施設向けゲーム機『TANO-LT』の開発に成功しました※4。
画面に表示された「健口眠体操」の動きを真似すると、センサーが骨格を読み取り、正しい動きと照らし合わせて骨格の一致率を点数化し、リアルタイムに表示します。

点数化することで、自分の点数を上げる努力のきっかけを作ったり、他の人と競い合ったりなど、ゲーム感覚で体操を行うことができます。ゲーミフィケーションにより、楽しくトレーニングを続けられることで、加齢により心身が老い衰える“フレイル”の予防を期待できます。
 ※3:ゲームの要素や原則をゲーム以外の物事に応用すること
 ※4: TANO-LTの開発については 2022 年 2 月 14 日発表済

TANO-LT (使用デバイス:Lenovo ThinkCentre)

→本プロジェクトの背景や研究員の想いについては、6月公開予定の記事でご紹介します!

『TANO-LT』に関するこれまでのリリース
● 2022年1月27日 
「デイサービス施設に通う高齢者向け「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」を開発」
● 2022年2月14日
「当社初 3つの機能(口腔・睡眠・運動器)をトレーニングできるバーチャルゲームプログラムを開発」
● 2022年10月3日
「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」搭載の介護ゲーム機『TANO―LT』販売開始」


▼マガジン「研究員’sストーリー」のそのほかの記事はこちら

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